
「最近うちの子、夜中にうろうろしたり、呼んでも反応が鈍くなってきた……」
それ、もしかするとシニア犬の認知症のサインかもしれません。

・・そういえば夜中に床、掘ってたね
わしちょっと寝ぼけちゃったのよ

犬も人間と同じように、高齢になると認知機能の低下(いわゆる“犬の認知症”)が進むことがあります。でも進行を少しでも遅らせるために日常生活の工夫や習慣の見直しでできることはたくさんあります。
この記事では、シニア犬の認知症予防・進行抑制に役立つ5つの生活習慣をご紹介します。
認知症ってどんな状態?
シニア犬の認知症(犬の認知機能不全症候群)は、以下のような症状が見られます:
- 夜中に徘徊したり鳴いたりする
- 同じ場所をグルグル回る
- 名前を呼んでも反応が鈍い
- トイレの場所がわからなくなる
- 食欲が急に落ちる、または逆に増える
これは脳の神経細胞が減ったり、働きが鈍くなることで起こる変化です。完全に止めることは難しいですが、「進行を遅らせる」ことは十分に可能です。
1. 毎日、脳を使う“刺激”を与える
脳も筋肉と同じく、使わなければ衰えていくものです。認知症予防には日々の「適度な刺激」が重要です。
我が家が良くやるのはおやつ隠しです。シニアになってからは鼻の利きが悪く上手に探せない時もあるのですが、それでも嬉しそうに探します。室内の運動も兼ねて少し高いところに隠したりしています。
無理なく楽しめる範囲で、脳に“いつもと違うこと”をさせることがポイントです。

2. 毎日の散歩は“いつもの道+少し変化”が効果的
シニア犬になると散歩の距離は短くなりますが、外の景色・匂い・音は良い刺激になります。
飼い主さまに時間の余裕がないときはなかゆっくり散歩する時間をとるのは難しいかもしれませんが少しコースを工夫するだけでもわんこには良い刺激になります。
外の世界とのつながりは、心の安定や認知刺激につながります。
3. 食事に「脳にいい栄養素」をプラス
最近の研究では、DHA・EPA(青魚の油)や抗酸化成分(ビタミンE・C、ポリフェノールなど)が脳の健康に良い影響を与えるとされています。人間と同じですね。
※持病がある場合は、必ず獣医師と相談してから始めましょう。

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4. ストレスを減らしリラックスできる環境を整える
ストレスは脳に悪影響を与えます。安心して眠れる、落ち着ける空間づくりはとても大切です。

わしは留守番中にラヂオを聞く習慣があるぞ
ラジオから流れる小気味よい声と音楽がうちのわんこには合っているようでぐっっっすりと眠っています。(時々心配になるほど)
5. 夜間の過ごし方も見直しを
夜鳴きや徘徊は、認知症の代表的な症状のひとつ。昼夜のリズムが崩れている可能性もあります。
小さなお子さんと対策は同じですがどちらもそう簡単にはいかないですよね。特に飼い主がお仕事で昼間は留守番しているわんこは昼夜のリズムが崩れても不思議ではありません。
そういう場合は夜帰ったら少し体を動かす遊びを取り入れるとストレスの発散にもなりますしその後の寝つきもよくなります。

・・・ま、まだ遊ぶの~?
おやびん疲れてるからこれぐらいにしといてやるか

まとめ|認知症ケアは“生活習慣”からできる
シニア犬の認知症は、完全に予防できるものではありません。
でも、毎日の過ごし方・接し方を少し見直すだけで、進行を緩やかにし、より快適な老後を過ごすことができます。
できることから少しずつ取り入れていきましょう。
「うちの子もそろそろ心配……」という方は、この記事を参考に、まずひとつでも習慣を取り入れてみてくださいね。
