「最近、うちの子が何もないところでよろけるようになった」「階段の上り下りを嫌がるようになった」
——それは、わんこからの小さなSOSかもしれません。
この記事では、犬の歩行をやさしくサポートしてくれる「歩行補助ハーネス」について、前足・後ろ足のどちらが必要なのか、わんこの状態に合わせた選び方とおすすめ商品をご紹介します。
この記事がおすすめのわんこ
【シニア中~後期】対象:散歩に補助が必要だと感じ始めるシニアわんこ向けの記事です。
歩行補助ハーネスって何?
歩行補助ハーネスとは、加齢やケガ、病気で歩くのが難しくなった犬の体を、飼い主がサポートするためのハーネスです。
・立ち上がるとき
・散歩中のふらつき
・階段の昇り降り
こういった場面で無理なく体を支えることで、犬の自信や筋力を維持する助けになります。これなら安心して散歩に出かけられますね。
歩行補助ハーネスは、老犬が自分の力で動く楽しさを維持しつつ、安全に歩行をサポートするための重要なツールです。適切な補助によって筋力低下を防ぎ、愛犬の自信と意欲を引き出すことで、心身の健康を守る役割を果たします。どんな子も「まだ歩ける」「外の空気を感じられる」と思えることが、QOL向上に直結するのです。
前足用・後ろ足用ハーネスの違いとは?
種類 | 使用場面 | 特徴 |
---|---|---|
前足用 | 前足に力が入りにくい、肩まわりの補助が必要 | 肩・胸部を包み込む形状でサポート |
後ろ足用 | 後ろ足の衰え、ヘルニアや関節炎など | 骨盤周りを支える設計で、階段や排泄の補助にも◎ |
中には、前後両方をサポートするタイプもあります。
どちらを選ぶべき?判断のポイント3つ
- 足のどちらに力が入らないかを観察
→ 歩くときにどちらの足がふらついているかを確認しましょう。 - 日常生活のどこで困っているか
→ 「立ち上がりがつらそう」「散歩が苦手に」など具体的な場面から判断。 - 獣医さんの診断やアドバイス
→ 病気やケガが原因の場合、専門的なアドバイスが重要です。
わんこがふらつく原因が病気やケガではない場合、以下のチェック項目を参考にしてみてください。
チェック項目 | ✔前足用が向いている | ✔後ろ足用が向いている |
---|---|---|
前足の踏ん張りがきかない | ✅ | ❌ |
後ろ足がふらつきやすい | ❌ | ✅ |
座ったり立ち上がるのに時間がかかる | ❌ | ✅ |
前足に病気や怪我の履歴がある | ✅(獣医に相談) | ❌ |
動きに合わせて体を支えたい | ✅ | ✅ (全体の介助が必要なら両足タイプ) |
実際に選ぶ時の注意点
- 体に合ったサイズを選ぶ:胴回りや足の長さを正確に測定し、圧迫やズレがないものを選びましょう。
- 着脱しやすい構造:飼い主さんの負担を減らすためにも、簡単に装着できるものが理想です。
【タイプ別】歩行補助ハーネス
実際にどんな商品があるのか以下の例を見てみましょう。なお、選ぶ際にはサイズや価格、使い勝手など色々比較して飼い主さん自身が納得のいくものを選ぶようにしましょう。サイズに不安がある時は各メーカーに問い合わせてみるのも良いですね。
✅ 後ろ足用タイプ
ペティオ (Petio) ずっとね 歩行補助ハーネス
足腰の筋力が低下したときの歩行補助に。

With(ウィズ) 歩行補助ハーネスLaLaWalk
後ろ足の脚力が低下したワンちゃんの起き上がりや歩行を助ける。

✅ 前足用タイプ
ファープラスト エルゴコンフォート ノルディック 介護ハーネス
イタリアferplast社製/老化や病気で歩行が困難な犬を補助する上半身用ハーネス。歩行訓練、階段や起き上がりにも活躍

ペティオ (Petio) ずっとね 歩行補助ハーネス 前足用
前足の筋力や視力が低下したときの歩行補助に。

✅ 前後足対応タイプ(全身)
MayChanメイチャン オリジナル 歩行補助ハーネス二代目
前後両方を支えたい子に最適。大型犬や介助が必要なシニア犬に人気。

ペット用品専門メーカーポンポリースオリジナル 介護ハーネス
全身用、前足用、後ろ足用とサポートする箇所に応じて使い分け可能な3WAYケアハーネスプレミアム(メッシュ生地使用)

装着時のコツと注意点
- 圧迫や擦れに注意:お腹や股関節などに負担がかかっていないか、装着後に必ず確認します。
- 補助具の劣化チェック:毎日使うものなので、縫い目のほつれや金具の緩みがないか定期的に確認しましょう。
わんこの様子をよく観察して、嫌がっていないか、歩きにくそうにしていないかを見守りましょう。また飼い主さんの腰への負担がかからないように持ち手の長さが調節できるものを選ぶと良いでしょう。無理のない範囲でサポートしてあげましょう。
介護士のポイント
歩行補助は支える程度に。持ち上げすぎず、犬自身の動きを尊重してサポートするのが基本です。
まとめ
歩行をサポートするハーネスは、老犬やリハビリ中の子にとって心強いアイテムです。
前足・後ろ足のどちらが必要かを見極めて、わんこにぴったりのハーネスを選んであげましょう。

わしは後ろ足かな
おじいちゃん、まだまだ散歩行けるよ!

わんことの暮らしを快適にするアイテムの一つとして適切に取り入れてみましょう。
また、足が弱ったわんこにはマッサージも効果的です。