ごはん・栄養

老犬がご飯を食べない時の手作り栄養補給レシピ!

2025年5月13日 当サイトにはプロモーションが含まれます

手作りレシピ
おやびん
おやびん

食べないと元気でないよ

頑張って食べるぞ~

タフィ
タフィ

シニア犬が前触れもなく突然食べなくなると飼い主は心配です。
病院に行っても問題なし。でも食べない。体重は減る。おなかはゆるい。
うちのわんこも今まで食べていた固形フードを急に食べなくなってとても苦労しています。
そんなときに試してほしい手作り栄養補給レシピ。シニア犬が食べやすく栄養もしっかり摂れる簡単レシピをご紹介します。

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【全シニア期】対象:シニア期に入って食べむらが出てきた頃から食べられないものが増えるシニア後期にかけてすべてのシニアわんこ向け記事です。

なぜ老犬はご飯を食べなくなるの?

年齢を重ねた犬が食事を拒むのには、いくつかの理由があります。

  • 歯や口の痛み:歯周病や歯の抜け落ちによって、噛むこと自体が辛くなります。
  • 消化機能の低下:年齢とともに胃腸の働きも落ちるため、食欲がわかないことも。
  • 嗅覚の衰え:においで食欲を感じにくくなるため、興味を示さなくなります。
  • 持病や体調不良:腎臓病や肝臓病など、慢性疾患が原因で食欲が低下している可能性もあります。
  • 季節的な理由:気温・湿度の急激な変化で自律神経のバランスを崩し胃腸の働きを鈍らせることも。

症状が長引く場合は、必ず獣医さんに相談しましょう。

シニア犬に必要な栄養成分

栄養成分役割主な食品・サプリ
高品質の動物性タンパク質筋肉維持・修復肉、魚、卵
脂肪体重管理・皮膚・被毛の健康魚油、サーモンオイル、チーズ
抗酸化栄養素老化防止・免疫力向上かぼちゃ、ほうれん草、ブルーベリー
EPA・DHA(オメガ3脂肪酸)炎症抑制・脳機能サポート魚油、クリルオイル
プロバイオティクス・プレバイオティクス腸内環境改善ヨーグルト、バナナ
グルコサミン・コンドロイチン関節の健康維持軟骨、サプリメント

タンパク質(牛・豚・鶏肉、魚、乳製品、卵)

タンパク質は体に必要なアミノ酸の供給や免疫機能を保つために欠かせない栄養素。シニア犬が効率よく吸収するためには高品質の動物性たんぱくを与えます。タンパク質が不足すると十分な栄養を得られず免疫機能の低下などの心配があります。腎臓に問題があって摂取量に配慮する必要があるわんこを除いて過度な制限は必要ありませんので良質なタンパク質を与えるよう心がけましょう。

脂肪(低脂肪ヨーグルト、カッテージチーズ)

脂肪は活動に必要なエネルギー源になり、体温維持やビタミンの供給にも必要な栄養素です。しかしシニア犬は新陳代謝が衰えて運動量も少なくなるので脂肪を消費する量が減り体重が増えやすい傾向にあります。タンパク質の摂取に必要な肉類には脂肪が含まれているのでできるだけ脂肪を減らして調理する工夫をすると良いでしょう。低脂肪ヨーグルトやカッテージチーズを活用してみるのもいいですね。

抗酸化栄養素(緑黄色野菜、魚)

抗酸化栄養素は、活性酸素の働きを抑え、細胞の老化を防ぐ重要な成分です。免疫力を高めるビタミンC(ピーマン、ブロッコリー、キウイ)や、細胞膜を守るビタミンE(かぼちゃ、アーモンド、イワシ)が含まれます。βカロテン(にんじん、ほうれん草)はビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康を維持します。さらに、ポリフェノール(ブルーベリー、りんご)が血管の健康をサポートし、アスタキサンチン(紅鮭)は強力な抗酸化作用を持ちます。コエンザイムQ10(イワシ、豚肉)は細胞のエネルギー生成を助け、老化防止に役立ちます。

EPA・DHA(オメガ3脂肪酸)

EPA・DHA(オメガ3脂肪酸)は、炎症を抑え、脳や関節の健康をサポートする必須脂肪酸です。特に魚油(イワシ、サーモン、マグロ)に豊富で、シニア犬の関節の柔軟性維持や認知機能のサポートに役立ちます。適量を摂取することで、皮膚や被毛の健康も促進されます。

その他の重要な栄養素

腸内環境を整えるプロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)と、それを支えるプレバイオティクス(オリゴ糖・食物繊維)があり、消化を助け、免疫力を高めます。また、グルコサミンコンドロイチンは関節の健康維持に役立ち、シニア犬の運動機能をサポートします。

炭水化物は要らない?

わんこの食性は雑食傾向の肉食なので主要なエネルギー源は肉から摂取できるタンパク質や脂肪であり、人のように炭水化物を多く必要としません。ですが炭水化物は消化しやすく効率的にエネルギーを供給できます。ごはんが好きなわんこもいますのでフードの食いつきが悪くなったシニア犬の手作りフードには適量を適切に取り入れることが効果的です。

老犬の手作りごはんで気をつけたいポイント

シニア犬の体に優しいご飯には、以下のような工夫が必要です。

  • やわらかく調理する:噛む力が弱くなっているわんこは、ペースト状やおじや状に。
  • 香りを引き立てる:鰹節などで香りづけすると食欲のスイッチが入る場合があります。
  • 塩分や脂肪は控えめに:人間用の味付けはNG。味はつけず素材の味だけで十分です。

食材選びの注意点(下痢・お腹)

高齢犬は消化機能が低下しているため、ちょっとした食事の変化でお腹を壊しやすくなります。

  • 新しい食材を使うときは少量から:少しずつ慎重に慣れさせましょう。
  • 食物繊維は多すぎないように:多すぎると下痢を起こしがちです。
  • 消化しやすい素材を選ぶ:白身魚、鶏ささみ、かぼちゃ、じゃがいもなどが◎

※持病があり獣医さんの指導で食事制限等をしているわんこは指導内容に従ってくださいね。

手作り栄養補給レシピ

では、実際のレシピをご紹介します。

レシピ内の各食材のグラム数は目安です。わんこの嗜好や体重、普段食べている量に応じて適宜増減してください。
食材はわんこの好みや介護の段階に合わせて固形のまま使ったり、やわらかくすりつぶしたりと応用していただくと良いと思います。
何食分かをまとめて作り、小分けして冷凍保存しておくと毎日の食事作りが楽になります。

鶏ささみとかぼちゃのおじや

材料(小型犬体重5㎏未満1食分)

  • 鶏ささみ:30g
  • かぼちゃ:30g
  • ごはん(軟らかめに炊く):大さじ2
  • 水:100ml

作り方

  1. 鶏ささみは茹でてほぐす。
  2. かぼちゃは皮を除いて柔らかく茹で、つぶす。
  3. 鍋に水、ささみ、かぼちゃ、ごはんを入れて5分ほど煮込む。
  4. 粗熱を取ってから与える。

ポイント
食欲がないときは、仕上げに鰹節を少量かけると香りで食いつきが良くなります。

※固形のまま食べられるわんこは煮込まなくても柔らかい固形のままで良いと思います。

茹でささみとカボチャ
茹でたささみとカボチャだけでもOK!

白身魚とじゃがいものスープ

材料(小型犬体重5㎏未満1食分)

  • 白身魚(タラなど):30g
  • じゃがいも:30g
  • にんじん:10g
  • 水:100ml

作り方

  1. 白身魚は骨をしっかり取り除き、軽く茹でる。
  2. じゃがいもとにんじんを柔らかく茹で、つぶす。
  3. 鍋に材料をすべて入れてひと煮立ちさせる。
  4. 少し冷ましてから与える。

ポイント
水分を多めにすると、口当たりがよくなってシニア犬も食べやすくなります。

にんじんと鶏むねひき肉の栄養だんご

材料(小型犬体重5㎏未満1食分)

  • 鶏むねひき肉:30g
  • にんじん:10g
  • (お好みで)豆腐少量

作り方

  1. にんじんは茹でてすりつぶす。
  2. 鶏むねひき肉に1を混ぜて練りこみペースト状にする。
  3. スプーンで小さくお団子にして茹でる。
にんじんと鶏むねひき肉の栄養だんご
いつものごはんに添えてみる

ポイント
お団子状にして冷凍保存すると便利。豆腐を少し混ぜると柔らかい食感になります。

牛肉とレバーヨーグルト

材料(小型犬体重5㎏未満1食分)

  • 牛肉:30g
  • プレーンヨーグルト:20g
  • ブロッコリーやカリフラワー:20g
  • 牛・豚のレバー:20g以下

作り方

  1. 牛肉とレバーを茹でる。(あくをしっかり取る)
  2. ブロッコリー/カリフラワーを小さく切って軽く茹でる。
  3. 冷ました1,2の食材にプレーンヨーグルトを混ぜて与える。

ポイント
沸騰する前の90度以下のお湯でさっと茹でると栄養素が壊れにくいです。牛や豚のレバーを少量追加することでタンパク質・ビタミンB群・鉄などの栄養成分が増します。

豚肉ごはん

材料(小型犬体重5㎏未満1食分)

  • ごはん:(白米)25g
  • じゃがいも:20g
  • 豚ひき肉:25g
  • 無塩バター:ごく少量(1g)
  • (お好みで)ゆでたまご:ひとかけら
ごはん25g
ごはん25gってこれくらい

※ステンレス皿の直径(内径)は 約 10㎝ です。

作り方

  1. じゃがいもを茹でる。
  2. フライパンに無塩バターを溶かし豚ひき肉を炒める。(焦がさないように弱火でゆっくり)
  3. ごはんに1,2の食材を混ぜてお好みでゆでたまごをトッピング。
豚肉ごはん
固形タイプで

ポイント

わんこの好みによってごはん(白米)をやわらかくする、すりつぶすなどして調整してくださいね。
体重管理が必要なわんこは白米を減らすなどの工夫をすると良いでしょう。

食材は多めに下ごしらえをして小分けで冷凍保存を

毎日の手作りごはんの準備が楽になりますよ。

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手作りごはんのメリットとデメリット

メリット

  • 食材を自分で選べるため安心
  • 嗜好性が高く、食欲が戻りやすい
  • 水分を多く摂取させやすい

デメリット

  • 栄養バランスの管理が難しい
  • 調理や保存に手間がかかる
  • 長期的に続けるには工夫が必要
  • うんちが柔らかくなりがち(うちだけ?)

シニア犬がいままでのフードを食べなくなっててどんどん痩せていくよりは栄養バランスにこだわりすぎず食べられるものを少量ずつでも与えて体力を維持させるのが優先だと思います。どうしても栄養面が気になるという飼い主さまは獣医師やペット栄養士に相談しながら進めると安心です。

それでも食べないときの工夫あれこれ

飼い主の苦労や心配などよそに、頑固に食べないわんこもいます。

  • 鼻先に運びにおいで食欲を刺激する。
  • 手から少量与えてみると安心して食べることも。
  • 飼い主が横で食べる真似をする。(意外と効果あり!)

無理に食べさせようとせず、焦らずゆっくりと取り組んでいきましょう。

食事をする犬のイラスト

給餌姿勢にも注目して工夫してみましょう

首や腰に負担がかからないように、器の高さを調整すると食べやすくなります。

  • フードボウルをスタンドで高くする
  • フラットな皿で首を動かしやすく
  • 寝たきりの子は横向きでゆっくりと与える

体の負担を軽減することで、食欲が戻ることもあります。わんこに合わせて調整してみてください。

『おやつは食べる』というわんこには・・・

おやつは食べるのにご飯を拒否する場合は、以下のようなステップを試してみてください。

  • おやつの素材に似た手作り食にする
  • 少量のおやつを混ぜ込んでみる
  • 食事とおやつを一口ずつ交互に与える

根気が必要ですが食欲のスイッチが入るまで粘り強く試してみてください。

サプリメント・グッズも活用してみる

手作りご飯とあわせて、栄養補助や食欲維持のためのグッズを活用するのもおすすめです。シニア犬の食事の問題はすぐに解決するようなものではありませんので便利なアイテムを取り入れて飼い主の負担を減らすことも必要です。

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これらを上手に利用して飼い主の負担を減らしながらシニア犬の健康維持に役立てましょう。

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