
屋久島行きたいけどひとりで大丈夫?
わんこのひとり旅はちょっと無理かな...

初めての土地にひとり旅って不安ですよね。しかも女子ひとり。しかも島。
この記事ではプレシニアの女子ひとりで屋久島に上陸してツアー無しガイド無し宿からのお迎え無しで縄文杉まで辿り着いた私の経験をお伝えします!少しでも不安を減らすためのお手伝いになれば幸いです。
結論から言うとガイド無しでもまず迷うことなく縄文杉まで辿り着くことは出来るでしょう。行程の大半が歩きやすいトロッコ道です。それに必ず他にも登山客がいます。そのほとんどがツアー客で隊列を組んでガイドと一緒に歩いています。狭い道を譲り合いながら同じ目的地に向かって進むのですから心強いものです。
ただし油断は禁物。往復22kmの道のりを8〜10時間かけて歩き通すためのしっかりとした準備が必要です。
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出発前の準備と心構え
縄文杉トレッキングに合う服装や持ち物は季節にもよりますが私が行ったのは11月半ば。
- 通気性の良い服装
- 体温調節できる薄いウインドブレーカー
- 履きなれたトレッキングシューズ
- レインウェア(必須)
- リュックサック用レインカバー(必須)
- 突然の豪雨に備え念のため超軽い折りたたみ傘
- ヘッドライト(夜明け前に出発のため)
- 朝と昼のお弁当(夜明け前に出発のため)※宿泊先で予約できる場合が多いです。
- 歩きながら口にできるおやつ類(荷物にならずカロリー高い系)
- 水分。ただし途中で補給できる箇所があるので多くは要りません。
- 携帯トイレ
- 絆創膏などマメ靴擦れ等の応急処置セット
屋久島は雨の島です。荷物や服装など常に雨を意識した準備を進めましょう。バックパックの中身もジップ付き密封パックを利用するなど濡らさない工夫を!
トイレはルート途中に二か所設置されていますがとても混雑します。非常事態時のためにも簡易トイレ用ブースで利用可能な携帯トイレを持参すると安心です。
他には通気性の良い5本指ソックスなんかも購入しました!それはなぜか…
汗を吸い取ってマメ知らず。疲れにくく長距離歩行をサポートしてくれます。Amazonで見る→
実は屋久島に向かう2週間ほど前にリハーサルと称して6時間ほどの街歩きをしたのですが、その時にうっかり靴擦れを起こしてしまって(反省)対策として5本指ソックスで縄文杉に向かいました。おかげで本番はトラブル無し!
私は普段からよく歩くほうなので長距離トレッキングも苦にならないと思っていたのですが靴擦れとかマメまでは想定出来ていませんでした。でもリハーサルのおかげでそこに気づくことができたので皆さんも身近な場所でリハーサルを試してみるのも良いかもしれません。
それと厳しいトレーニングまでは必要ありませんが日ごろから階段を使うよう心掛けるだけでもぐんと歩きが楽になります。残念ながら縄文杉に辿り着く前にリタイヤする方が少なからずいるのも事実です。トレッキングと呼ばれていますがコース終盤は立派な登山ですのでしっかりと準備しましょう。
いざ屋久島にGO!
縄文杉トレッキングに必要な日程は最低でも2泊3日。島上陸日・縄文杉トレッキング日・島お別れ日です。
1日目(島上陸日)
鹿児島空港から島便の小型飛行機に乗り換えて屋久島空港へ到着。初日の予定は屋久島を軽くサイクリング。歩いてレンタサイクル屋に向かう予定でしたが初日からあいにくの豪雨で途方に暮れました。一緒に飛行機を降りた人たちは次々と宿の迎車や予約してあるレンタカーで姿を消し、取り残されてだんだん不安に。
一年366日雨が降るといわれる屋久島です。へこたれている場合ではありません。駅前からタクシーに乗り予定通りレンタサイクル屋さんに向かい、用意していたレインウエアを着てまずは自転車で宿へと向かいました。雨なのでお店のオーナー様は自転車をキャンセルしても良いよと言ってくださったのですが屋久島を自転車で走りたかったのです。
どんな自転車を借りればよいですか?
普通の女子なら電動自転車をおすすめします。
屋久島の道路はアップダウンが多くノーマル自転車だと正直きついです。メインイベントが縄文杉トレッキングであれば体力はできるだけ温存したいもの。迷わず電動自転車をお勧めします。
宿にいったん荷物を預けて島散策に出る頃には雨も上がり、さわやかな島の風を感じることができました。

2日目(縄文杉トレッキング日)
宿→バス停(4:43)→屋久杉自然館(5:00)→荒川登山口(5:35)→トレッキングスタート!(6:00)*時刻は目安です
夜明け前に起き出していよいよ出発。私が宿泊したのは縄文杉トレッキングに一番近いと言われている屋久島山荘。
フロントで予約していたお弁当を受け取りすぐ近くのバス停からまずは屋久杉自然館へと向かいます。
トレッキングスタート地点の荒川登山口まではこの屋久杉自然館前から登山バスで向かいます。日によってかなり混雑しますが待つのが嫌な人は前日にチケット(バスチケットと環境保全協力金セット)を購入するなどしても良いかも。もちろん当日窓口に並んで買っても問題ありません。こちらのサイト でより詳しく説明されています。
バス数台に先着順で乗車しますが結局その順番がほぼ入山順になります。公共のバスで屋久杉自然館まで行くとどうしても他の宿の送迎車よりは遅くなってしまいますのでその点はご留意ください。
荒川登山口までバスで40分ぐらい。到着したら朝ご飯を食べてトイレを済ませ準備体操をしてからいよいよ出発です。

かわいいトロッコ道に気持ちもあがって元気良く歩き出しますが張り切りすぎに要注意。縄文杉コースは最後の山道3kmが一番キツいのでペース配分を意識した歩き方を心がけましょう。
トロッコ道の終点まで歩き小休憩をしたら最後の難関でもある急な山道(大株歩道)に入ります。ここから景色と空気が変わり始めますのでそれを存分に味わいながら歩いて欲しいなと思います。
道はどんどん険しくなり疲労もピークに達しますが屋久杉の大樹たちが次々と姿を現し疲れを癒してくれます。特に世界自然遺産区域に入ると静寂に包まれてまるで時が止まったかのような錯覚を覚えました。

さあ、長時間のトレッキングお疲れさまでした。いよいよ縄文杉とご対面です。
この瞬間のために準備から時間をかけてはるばる歩いて来たのですから感慨ひとしおですね。

ちなみに私が感じた第一印象は「・・・もはや建造物!」
写真ではまったく伝わりません。皆さんも実際にご自分で見て、感じていただくのが一番かと思います。
ゆっくり時間をかけて縄文杉との時間を楽しみたいところですが忘れてはいけません。ここはゴールではなく折り返し地点なのです。
遅くとも昼過ぎには縄文杉に別れを告げて下山を開始しましょう。帰り道も焦らず確実に一歩一歩足を運んでください。ひとりで歩くことで一番怖いのは怪我をして歩けなくなるということです。十分ご注意ください。
帰りの登山バスは心地よい疲れの中、何とも言えない充足感でいっぱいでした。ありがとう、縄文杉。
3日目(島お別れ日)
屋久島最終日は中間(なかま)という集落にある大きなガジュマルの木を見に行きました。移動は公共バスです。

縄文杉もそうですが植物の生命力の強さに平伏します。生きるパワーを分けてもらいました。
まだまだゆっくりしたかったのですが今回はここで屋久島とお別れ。帰りは安房港から高速船で鹿児島へと戻りました。
私の旅はこの後、鹿児島港から船に乗って島づたいに沖縄島へと向かうのですが、それは別の機会にお話します。良かったらまた覗きに来てください!
ひとり旅~屋久島ガイド無しトレッキングのまとめ
縄文杉トレッキングはプレシニアの女子ひとりでガイド無しでも十分楽しめます。
ただ事前の準備を怠らないようにしましょう。普段からなるべく階段を使うよう心がけるだけでも効果ありです。
どうしても体力に自信のない方は無理をせずガイドツアーに参加すると安心ですね。ガイドさんはコースを熟知しているだけではなくて屋久島についての知識も豊富なので長時間のトレッキングをより一層楽しいものにしてくれるでしょう。一人でガイドツアーに参加している方もたくさんいらっしゃいます。参加者は同じ目標を持った仲間ですのですぐに打ち解けられるでしょう。
余談ですが屋久島の安房地域で夜、外食しようと思っている方はご注意ください。ふらっと入れるようなお店が見つからないうえにあってもお休みだったりします…(涙)
もしかしたら最も大事かもしれないおまけ情報
長い長いトロッコ道は途中こんなところもあります。👇
しっかりとした橋なので揺れたりはしないですが高いところが苦手な方は要注意ですね。

